公務員の定年延長

国家公務員の定年を60歳から65歳に延長する法案は、今国会では提出されない。夏に参院選があるので、公務員人件費が増大する可能性がある法改正はしにくいということのようだ。またポピュリズムか・・・。

周囲にいる60歳前後の人を思い浮かべると、引退するようなくたびれた感じの人はほぼいない。かつて定年は55歳だったが、平均寿命の伸び等を踏まえて、1998年施行の改正高年齢者等の雇用の安定等に関する法によって定年を60歳未満にすることが禁止された。1998年の平均寿命は男77歳、男84歳。2017年の平均寿命は男81歳、女87歳。3~4歳伸びている。

この点からみても、定年を65歳にすることはごく自然なことなのだと思う。公務員の定年が65歳になれば、民間にも広がっていくだろう。1998年のように、65歳以上の定年を義務付ける法律ができるかもしれない。

遅かれ早かれ定年は65になると思うが、これは民間人にとってもうれしいこと。今、家を買おうと考えている人にとっては、定年延長の方向性が見通せれば、ローンの組み方にも余裕が出る。住宅購入意欲が高まれば、経済にもプラス。

「公務員の人件費が増えるからけしからん」なんて言う人は、本当いるんだろうか・・。私は公務員ではないが、霞が関の役人はほんとに頭がいい。頭のよさと収入が全く釣り合っていない、と思う・・。