たばこ白書
受動喫煙対策に関する議論が盛んに行われている。東京オリンピックが開催されることになり、その勢いは増すばかり。
他方で、「禁煙ファシズム」という言葉もよく聞くようになった。行き過ぎた嫌煙運動をナチスになぞらえた言葉のようだ。
私個人は・・・禁煙ファシストと言ってもいいと思う。
社会的にも、喫煙による社会的損失は2兆円を超えるらしい。
たばこの総損失2兆円超 15年度、厚労省研究班 (写真=共同) :日本経済新聞
医療費については、高齢者は病院に行き過ぎだなどといいう批判を聞くことがあるが、喫煙者の医療費こそ批判されるべきだと思う。
喫煙は個人の嗜好だ、なんて言っている人は、自分がどれだけ身近な人に迷惑をかけているか理解していない(理解しようともしない)。
やや細かい話になるが、日々の生活の中で感じることは以下のようなことだ。
- 満員電車の中で臭い。逃げられない。服に臭いが移る。その臭いには発がん性物質がたっぷり含まれている。
- 狭い道で前の人が歩きたばこをしている。逃げられない。強制的に有毒ガスを吸わされるか、目的地到着を遅らせるかの選択を強いられる。
- 隣の部屋の人が換気扇の下で吸っていると、その臭いが風向きによっては流れてくる。締め切っている冬は気にならないが、窓を開けたい季節には支障がある。
- 道に吸い殻が落ちていて、1歳の我が子がそれを拾って口に入れてしまう。
- 職場で喫煙者が喫煙している時間、非喫煙者は仕事をしているのに、その点に着目した賃金差はない(最近はそういう企業も出てきているみたいだけど)。
だんだん怒りでヒートアップしてきてしまった。でも、あと10年もすれば、もっと住みやすい世の中になっていることだろう。
ちなみに、厚生労働省が作った、通称「たばこ白書」というものがあるらしい。ものすごい量なので読む気になれないが、興味のある方はお読みいただければ。